おしゃれな“デザインレース”とは?ワンランク上の空間に。
目次
おしゃれなレースカーテンって??
普段あまり注目されないことが多いレースカーテンですが、
レースカーテンには柄ものから素材や機能性にこだわったものなど、様々な種類が存在します。
中でも、目を引くレースは華やかな刺繍が施してあるものや、透過度の高いレースなどデザイン性に優れた生地。
部屋を彩るのは、意外にも厚手のカーテンではなく、レースカーテンかもしれません。
そんなデザイン性の高いレースカーテンについて詳しくご紹介していきます。
レースカーテンの種類
レースカーテンは、大きく分けて2種類あります。
機能性レースカーテン
機能面に特化したレースで、遮熱、防カビ、UVカットなどデザインよりも機能面重視に作られたレースです。
見た目は、白色でシンプルなものがほとんど。比較的太い糸を使用しているので、丈夫で破れにくいのが特徴です。
しかしながら、外からの熱を遮る遮熱の機能や人影を映しにくくする遮像の機能などを兼ね備えると生地が分厚くなり、部屋が暗くなりやすいのがデメリット。
機能性レースは、デザインよりも機能性を重視する方におすすめのレースです。
装飾レースカーテン
対して、デザイン性に優れているレースカーテンは一般的に「装飾レース」と言われています。
刺繍、プリント柄、透過度の高いボイル生地など、見た目が美しくて華やかなレースカーテンです。
耐久性は機能性レースに劣るものもありますが、採光性も高く部屋を明るくしてくれます。
季節によってレースカーテンを変えるのもとってもおしゃれ。
レースカーテンをインテリアのメインに、おしゃれを楽しむことができます。
装飾レースの種類
刺繍
織物に刺繍糸を使って刺繍がほどこされた生地。
1本1本糸をつなぎ合わせているので、プリント柄にはない立体感が出ます。
さらに、よりナチュラルな雰囲気や高級感を味わうことができます。
刺繍糸によってさまざまな色を使用できるのでカラフルな刺繍レースも多いです。
ボイル
ポリエステルや綿を平織にした薄い生地。
透過性があるのでレースカーテンに多用されており、色のバリエーションも豊富にあります。
生地は非常に薄いので、風でふんわり軽やかになびくレースです。
さわり心地もサラサラ、シャリっとした感触で涼しげなのが特徴。
生地が薄い分、透けやすく遮像性能はないので外からの視線が気になる場合は注意が必要です。
プリント柄
ボイルのレース生地にプリントで柄をデザインしたカーテン。
色とりどりのデザインを作成することができるので豊富な種類から選ぶことができます。
キャラクターデザインのレースなどもあります。
オパール加工
オパール加工とは、「透ける部分と透けない部分のプリント模様を付ける加工」のことで、
「綿などのセルロース系繊維と耐酸性の強いポリエステルなどの交織ファブリックに酸性の薬剤をプリントし、セルロース部分を溶かし、レースのような透かし模様を入れて作られる」と定義されています。
つまり、1枚の生地に濃淡を利用してデザインを施しています。
美しい透け感が特徴的なレースカーテンです。
デザインによっては、非常に生地が薄い部分もあるので、キズを付けないよう注意が必要です。
麻
まず、麻とは「主な種類に亜麻(リネン)、ちょ麻(ラミー)、大麻(ヘンプ)、黄麻(ジュート)、マニラ麻などがあり、いずれも植物の茎や葉から採取される。」と定められており、生地は天然繊維ならではのさらっとした質感と、ナチュラルな雰囲気を楽しむことができます。
また、麻は生きている生地と言われており、季節によって生地が縮んだり伸びたりを繰り返します。
耐久性も高いので丈夫で長持ちするというメリットがあります。
レースカーテンの裾仕様
レースカーテンには、裾のバリエーションが大きく分けて3種類あります。
■左から裾三つ折り(標準)、裾ウエイトテープ巻、裾エバ柄
三つ折りとは、裾10cmを2回折り返した仕様で、最も一般的なスタイルです。通常、両端に重り(ウエイト)が入っています。
裾ウエイトテープ巻とは、裾一体に細いウエイトを巻き付ける仕様です。柄があるレースカーテンであれば、柄を裾まで楽しめます。見栄えも、折り返しがない分すっきりとします。三つ折りの裾よりもおしゃれな印象を与えます。
床に擦れたり、力が加わったりする頻度が高いと、縫い目からほつれてきてしまう可能性が高いので注意しましょう。
裾エバ柄は、裾にもともとデザインカットが施されており、そのまま裾を活かしてカーテンを縫製します。レース自体が華やかなのでシンプルなドレープとも相性が良いです。
■裾エバ柄 レースカーテン
洗濯はできる?
装飾レースは機能性レースに比べて生地が薄いことが多いですが、お洗濯が可能なレースカーテンもあります。
まずは、洗濯表示を確認しましょう!
洗濯絵表示
カーテンのタグは、左右の裾の縫い目または、左右の上部のヒダの縫い目にあります。
衣類等の繊維製品の洗濯表示は、2016年12月から新しくなりました。
下記絵表示が洗濯可能です。
液温は40℃を限度とし、手洗いができます。
液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができます。液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができます。
洗濯可能な絵表示があれば、指示に従って洗濯機へGO!※必ず洗濯ネットはご使用ください!
詳しい洗い方は、下記生地より参照ください↓↓
お手入れ頻度は?
年に2~3回がベストと言われています。
毎年年末の大掃除にはカーテンもお洗濯することをおすすめします。
お洗濯をしないと、ほこりっぽくなったり、カビが生えやすくなったりなど、生地の傷みが早く進みます。
また、お洗濯可能なレースでも長期間お手入れをしていない場合は生地が傷み、弱くなっている可能性がありますので、ドライクリーニングをおすすめします。
真似したい!レーススタイルのご紹介
レースカーテンでできる様々なスタイルをご紹介。
フロントレース
一般的に、カーテンを掛ける際に部屋側に厚手カーテン、窓側にレースカーテンを掛けると思います。
フロントレーススタイルは、その逆で、厚手カーテンの手前にレースカーテンを掛けます。
そうすることで、カーテンを閉じていてもレースカーテンの柄が全面に見え、おしゃれな空間に。
また、透過度の高いレース生地だと後ろの厚手カーテンの色が透けて、一味違った表情を楽しめます。
ギャザーカーテン
ギャザーカーテンとは、上部にヒダを細かく寄せて生地を絞ることで、ボリュームのあるレースカーテンに仕上げます。
生地をたっぷりと使うので、エレガントな印象を与えるレースカーテンです。
上部は通常のヒダ山とはことなり、きゅっと絞った形が特徴的。海外風の雰囲気にもおすすめのスタイルです。
センターレース
「一対のカーテンを吊り元の中央部で突き合わせ、固定させたスタイル」のことで、
エレガントでお姫さまのような気分になれるレースカーテンです。通常、開閉は行わずこのままのスタイルを楽しむレース。
ボイル生地がおすすめです。
こちらの写真は、裾がエバ柄になっており束ねたときの裾が段々になっているのがかわいらしいですね。
また、余談ですが、レースカーテンの後ろに付いているメカは、縦型ブラインド。
1枚1枚ついている羽を回転させることで調光するタイプのカーテンです。
最近は、メカ類とカーテン組み合わせるスタイルもよくあります♬
ポール通し
上部に袋状の筒をつくり、そこへポールを通すタイプのカーテン。
カフェカーテンと言われることもあります。
生地の倍率を変えることで、フラットなスタイルからギャザーがたくさんあるくしゅくしゅしたスタイルまで、
イメージに合わせて作ることができます。
ポールで突っ張るので、小窓におすすめ。お手洗いやキッチンなどちょっとした目隠しや、日よけになります♬
下部にも袋を作り、上下にポールを設置する「上下ポール通し」のスタイルもあります。
風でひらひらしないので、しっかり止めたい場合におすすめです。
まとめ
装飾レースカーテンとは、デザイン性に特化したレースカーテンで、特に刺繍、プリント柄、透過度の高いボイル生地など、見た目が華やかなレースカーテンがあります。裾も、ウエイトテープ巻やエバ柄など通常とは異なるデザインを選択できるのも特徴です。また、装飾レースカーテンは生地が薄いものが多いですが、洗えるカーテンもたくさんあります。必ずカーテンに付いているタグの洗濯絵表示を確認してお手入れをしていきましょう。そうすることで生地の汚れや傷みが少なくなり長持ちします。
さらに、レースカーテンでフロントレースや、ギャザーレース、ポール通しなど様々なレースの楽しみ方をすることがきます。
お気に入りのおしゃれなレースカーテンをGETして、お部屋のインテアリアのアクセントにしてみてはいかがでしょうか♬
おすすめ装飾レースカーテン
出典
日本インテリア協会
㈱サンゲツ