【カーテンのカビを落として予防をしよう!】

冬になると、窓に結露ができはじめます。部屋の中がじめじめするだけなく、気づいたらカーテンにカビが生えてしまっていた!という方も多いのではないでしょうか。せっかく購入したカーテンにカビが生えてしまったら悲しいですよね。今回はカーテンのカビの原因、落とし方と予防についてご紹介していきます。

カーテンのカビの原因

窓の結露

やはり、一番の原因になるのが窓の結露です。結露とは、室外の気温によって冷やされた窓に室内の暖かい空気が触れることでガラスの表面に水滴が発生する現象です。特に、室内外の温度差が激しい冬場には結露ができやすくなります。この水滴をカーテンが吸ってしまい、カビが発生する原因となります。

空気中に漂うカビや臭いの粒子

空気中に舞っているホコリの中にもカビの胞子が隠れ、漂っています。それはカーテンにももちろん日々付着しています。また、キッチン付近のカーテンであれば油や臭いの粒子が付き、黒ずみ、汚れができカビが発生する原因となります。

カビが育つ環境とは

カビが育つためには、繁殖に適した温度と湿度、栄養の3つが必要な要素となります。
【栄養源】食品だけでなく木材や布、ガラス面のホコリや、接着剤などと、非常に広範囲のものを栄養源とする雑食です。
【温度】20℃以上でカビが活発になります。なので冬場の暖房が効いた室内はカビが繁殖するのに十分な環境になってしまっています。
【湿度】カビは湿度が多いほど、成長します。湿度が60~80%にもなると、非常に早いスピードで増殖していきます。
湿度に関しては、梅雨の時期も要注意です。梅雨になると湿度100%の日もありますよね。
部屋干しの頻度が増えたり、賃貸の気密性の高い部屋で生活していたりすると、特に湿度は上がりやすくなりますので要注意です。

カビによる被害とは?

窓付近でカビが生えてしまうと、カーテンにもカビが増殖している可能性が高いです。
カビが生えてしまっていると、カーテンが黒ずんでしまったり、生地が傷んでしまうだけでなく、
空気によって移動していくカビが様々なものに付着し、私たちの身体に悪影響を及ぼす場合があります。
例えば、アレルギー性鼻炎、夏型過敏性肺炎、水虫、気管支肺アスペルギルス症、シックハウス症候群などです。
毎日生活をする家でカビが増殖しないよう、お手入れと予防が必要です。

カビが生えてしまった時の落とし方と干し方

「気づいたらカーテンにカビが生えてしまった…」そんな時は早めの対処が必要です!

洗濯と干し方~カビが少量の場合~

【1】まずは、必ずカーテンのタグについている洗濯表示を確認しましょう。
可能であればご家庭の洗濯機で、お洗濯不可であればクリーニング店へ持っていきましょう。
※ウォッシャブルでも洗うことで縮んだり色落ちする可能性はありますので、
不安な方はクリーニングへ持っていくことをおすすめします。

【2】カーテンのフックを外します。
1本のフック全体をそのまま下に引き抜きます。
※外した際に生地の傷みやほつれ等があれば手直ししておくことをおススメします。

【3】カーテンのホコリをよく払ってください。

【4】形を保つために、ジャバラ状にたたんでさらに2ツ折りにしてからお洗濯ネットにいれます。
望ましいネットは、メッシュの細かいもの、動かない適度のサイズです!
汚れ面を表側にするのも良いです。
※洗濯機の容量にもよりますが、
1回の洗濯で幅100cm×丈200cmの場合:厚手のカーテンなら1枚、薄手のものは2枚が目安です。

【5】手洗いコース等の弱水流&水量は最大で優しく洗います。
水温は、常温の水か、水温40度以下のぬるま湯を目安にしましょう。
洗剤は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤が風合いよく仕上がります。
柔軟剤は、静電気や洗濯ジワを防ぐ効果があります。香りを楽しむのも良いですね♩
漂白剤については塩素系のものならば白いレースのみにしましょう。

【6】脱水は、30秒~1分ほどが適当です。長くは禁物!!

【7】干し方は、 カーテンにフックを取り付けて、そのままカーテンレールに引っ掛けて吊り干しします。
軽く下から引っ張り、手のひらでシワを伸ばして自然乾燥させます。
この手間だけでも仕上がりがぐんと変わります♪
水滴が気になる場合は、床に新聞紙や、タオルをひきましょう。

重みのあるカーテンは、カーテンレールを傷めてしまうため、
2本の物干し竿にM字干しをして、直射日光があたらないように日陰干ししてください。

洗濯と干し方~カビがひどい場合~

洗濯では落ちない頑固なカビだった場合は、カビキラーやキッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使用する方法もあります。

【スプレータイプの塩素系漂白剤の場合】
直接カーテンのカビに吹きかけて使用します。
カビが薄くなるまで5~10分ほど放置します。その後、お湯に浸し(お湯に浸したタオルでふき取るのもOK)しっかりと漂白剤を取ります。
その後、カーテンレールに引っ掛けて干します。

【液体タイプの場合】
漂白剤に記載してある分量の水と混ぜ、カーテンを浸してもみ洗いをします。
汚れが落ちない場合は歯ブラシで優しくこすります。すすいだあとは、上記同様に洗濯ネットに入れて洗濯機で洗い、干して乾かします。
※ただし、漂白剤なので色柄の付いたカーテンには使用できません。
※漂白剤ご利用の際は、換気を忘れずに。

カビを予防しよう!

せっかく綺麗にお洗濯したカーテンに再度カビがつくのは避けたいですよね。
カビを予防するためのポイントをまとめました。

結露の拭き取り

窓が結露した際には、新聞紙や布を窓にあてましょう。布ですぐにふき取りができるとベストです!
カーテンに水滴がつく前に対処していきましょう。
また、新築・改築時にはペアガラス(複層ガラス)を選ぶことで結露の発生を多少抑制できるようです。
とはいえ、中々そのような機会はないので、こまめにすぐに拭き取ったり結露防止グッズを購入するのもおすすめです。

湿度の調節

湿度が高いと、急激にカビが活発になります。湿度を調節することでカビの増殖を抑制していくことが大切です。
例えば、エアコンの除湿機能です。主に、夏・梅雨の時期に活躍するものですが、湿度が高い時には必ず除湿機能を運転して湿度を下げましょう。
エアコンより威力は劣りますがサーキュレーターで部屋の空気循環をよくさせ、窓付近に停滞している空気を循環させることも重要です。部屋干しの際には、扇風機をあてるのもおすすめです。
また、湿気を吸ってくれる新聞紙や、除湿剤も活用すると良いでしょう。最近は、おしゃれな除湿剤もあるので冬には窓の近くに置いておくのも良いですね。
さらに、クローゼットの中など物を置くところには「すのこ」をひくのも効果的です。湿度がたまるのを防止することができます。

換気

天気の良い日には、窓を開けて新鮮な空気を取り入れましょう。換気は、1回10分程度が目安です。
できれば、窓を二ヶ所開け、空気の通り道を作ると効果的です。
こまめに換気をすることでほこりや空気中のカビの胞子を外へ出すことができ、カビの原因を減らすことができます。

厚生労働省では冬場の換気について下記のポイントを挙げています。参考にしながら換気をしてみてください。
●暖房器具の近くの窓を開け、入ってくる冷気が暖められることで室温の低下を防ぐ。

●窓を全開にするより、一方向の窓を少しだけ開けて、常時換気をおこなうことで室温変化を抑える。

●人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し暖まった状態の新鮮な空気を人のいる部屋に取り入れることも、室温を維持するために有効。

こまめなお手入れ

カーテンのお洗濯回数は、ドレープ年1回、レース年2回をおすすめしています。
カビの有無にかかわらず、日ごろからホコリをはたいたり、お洗濯したりして清潔な状態を保つことが大切です。
カーテンレールの上もホコリがたまりやすいポイントです。取り除くことでカビの防止にも役立ちます。

カーテン生地の選択

カーテンの生地には、近年ウォッシャブルの製品が多くなってきました。カビだけでなく、臭いやホコリを気づいたときにお洗濯できるのは安心ですよね。
また、カビの発生を防いでくれる防カビ加工のレースカーテンもございます。こちらもポリエステル100%でお洗濯が可能なものがほとんどです♩
値段も比較的安価なので、カビが生えてしまった方は防カビカーテンを使用してみるのもおすすめです。

防カビや抗菌のおすすめレースカーテンはこちら

まとめ

カーテンにカビが生えてしまう原因は、結露と空気中に漂うカビの胞子が付着することです。カビは、雑食で木材や布など非常に広範囲に渡って栄養を得ることができます。温度が20℃以上で活発になるため冬場の暖房が効いた室内はカビが繁殖するのに十分な環境となってしまっています。また、カビは湿度が多ければ多いほど成長していきます。カビの予防には、結露の拭き取り、湿度の調節、換気、洗濯、防カビカーテンの設置がおすすめです。もしカーテンにカビが生えてしまった場合は、カビの程度が軽いものであればすぐに洗濯機でお洗濯をしましょう。干し方は、カーテンレールに吊り干しをすることでシワがつきにくくなります。お洗濯の際は、洗濯表示の確認を必ずし、洗濯不可の場合はクリーニング店へ持ち込みましょう。カビがひどい場合は、塩素系漂白剤を使用して軽く手洗いをしたのち、洗濯機でお洗濯をするとカビが取れやすくなります。

出典

東リ株式会社
生活堂
オリーブオイルをひとまわし
株式会社サンゲツ
Evergreen Marketing
花王株式会社
厚生労働省
タスクル