ファブリック×北欧インテリア

「北欧インテリア」という言葉を耳にしてから、数年以上経過しますが現在も非常に人気が高くおとろえる気配がありません。北欧スタイルはシンプルかつ、かわいい空間やモダンな空間を演出できるスタイリッシュなインテリアです。
たくさんの方があこがれを持つ北欧インテリアのコーディネートや、カラーのポイントについてご紹介したいと思います。

北欧の暮らしについて

北欧とは、ヨーロッパの北部地方、北ヨーロッパを指します。基本的には、デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドの5か国をさすことが多いです。
北欧と聞くと、雪国というイメージを持つことが多いと思いますがまさにイメージ通り、真冬には-10度~-30度くらいまで下がる地域もあるそうです。
そして、日本では考え難いですが一日中太陽が上がらない地域や、上がってもすぐに沈んでしまう地域があり、日照時間が非常に短い日々を過ごしているのです。

そんな寒さが厳しい長い冬を家の中でいかに楽しく、快適に過ごすかをとても大切に考え、北欧のスタイル・デザインは発展してきました。
明るい時間が短いからこそ、おしゃれで過ごしやすい家の中にしようという環境文化があるのです。

北欧インテリア×カラー

基本のカラーバランス

インテリアの基本として、部屋の中を構成するカラーは「70:25:5」と言われています。
最も面積を占めるのが「ベースカラー」と言われており、次に色が多いのが「アソートカラー」、最も小さい面積を占めるのが「アクセントカラー」です。

■ベースカラーとは、床・壁・天井など内装の基本となる色のことを指します。
■アソートカラーは、建具・カーテン・家具・ラグなど、インテリアの主役になる色です。
■アクセントカラーは、クッション・ソファカバー・オブジェなど部屋のテーマとなる色で、好みや季節によってチェンジすることも多い部分です。

北欧インテリアのカラーとは

北欧インテリアでのベースカラーは「アースカラー」です。
例えば、ホワイト、ベージュ、グレー、ブルー、グリーンなどです。
ブルー、グリーンは原色ではなく、グレーがかったスモーキーな感じを選ぶとよりフィットします。

アソートカラーは北欧インテリアの場合、アイボリーやベージュなどで、木目調の柄がポピュラーです。ナチュラルな木の感じが建具や家具にはしっくりきます。
家具や一部の壁紙には、ピンクやブルーなどの色を入れてもおしゃれです。

アクセントカラーは、ブルー・グリーン・イエロー・ブラックなどをポイントとして入れるとあか抜けた空間になります。
アクセントカラーは1~2色くらいを目安にすると良いでしょう。
入れる場合と入れない場合がありますが、入れることでおしゃれ感や明るさがアップします♩

写真のインテリアは、比較的ベースカラーのホワイトが多いですがアソートカラーはベージュの木目調、アクセントカラーにはメリハリのあるブラックを入れています。

北欧カーテン×部屋

各部屋ごとに北欧インテリアにぴったりの家具やカーテンをご紹介します。

北欧×リビング

一番長い時間を過ごすリビングは、ぬくもりのある家具とアクセントになるファブリックがポイントです。
北欧インテリアをつくるにあたってソファやダイニングテーブルは、ナチュナルな素材とファブリックを意識しましょう。
北欧ナチュラルなインテリアと北欧モダンなインテリアをモデルに比較していきます。

北欧ナチュラルインテリア

ナチュラルインテリアは自然のあたたかさを感じる比較的明るい雰囲気の空間です。
■ベースカラーは、ホワイト、ベージュが主になっておりシンプルなコーディネートが特徴です。
■アソートカラーは、明るめの木目調が北欧スタイルの定番です。
ダイニングテーブル、チェア、ソファの脚などは同じ色の木目調にするとまとまりのある空間になります。
他の家具なども同じ木目調にするとでより統一感がアップします。
ソファのファブリックは、アイボリーやグリーン系がおススメです。
■アクセントカラーは、カーテンやクッションなどで色を加えると良いでしょう。
グリーン系やブルー系の自然を意識するカラーと相性が良いです◎

北欧モダンインテリア

北欧のモダンインテリアはシンプルで機能的、自然な柄や色をモチーフにしつつ、やさしい要素も持っているスタイリッシュな空間です。

■ベースになるカラーは、ホワイト、ベージュ、グレー系です。
■アソートカラーは、グレーや、やや色が濃い目の木目調がしっくりときます。
全てにおいて木製でなくても、例えば机やソファの脚部分だけを木製のものにしたり、ファブリックメインで脚だけは金属製のものにしたりすることでモダン寄りのインテリアになります。
■アクセントカラーは、ビビットカラーや黒をもってくることでメリハリのある空間になります。
例えば、オレンジやブルーのカラーだったり、黒の模様が入っているクッションなど。使う面積を抑えることでモダンな雰囲気に近づきます。

また、白・黒・グレーのモノトーンでまとめるのも北欧モダンです。
冷たい印象を感じてしまう場合は、クッションやブランケットなどのファブリックを付け加えることでバランスよくコーディネートができます。

どちらのテイストのお部屋においても、アクセントカラーは部屋全体に対して少な目なので1~2色くらいでまとめると統一感がでてきます。
長く居るリビングだからこそ、明るく心躍る空間にすることで北欧インテリアに近づきます。

北欧×寝室

温かみがあり、シンプルでスタイリッシュな空間が北欧スタイルをイメージした寝室です。
ここでも重要になってくるのが、素材感です。
選ぶ壁紙やベットの種類によっても大きく変わってきますが、モダンな雰囲気でもナチュラルな雰囲気でも
コットンや麻などの自然な素材をプラスすることでやさしい雰囲気が出てバランスのよい北欧インテリアに仕上がります。
カーテンの色は、シンプルなコーディネートの場合、ベージュやグレーがおススメ。
アクセントカラーとして色を入れる場合は、やさしいグリーンやマスタードイエローが良いでしょう。

また、寝室に1人掛け用のチェアを置くこともおススメです。
読書をしたりホットドリンクを飲んだりなど、リラックスできる自分だけの空間を創ることができます。

最近のトレンドカラーとしては、くすみグリーンやペールブルーなどです。
ラグやクッションにワンポイントとして入れてみるのもおススメです♩

北欧×子供部屋

子ども部屋は思い切って、壁紙やカーテンにアクセントカラーを入れましょう。
ベースカラーの優しい色合いの中にも、かわいらしさと活発な雰囲気を演出するコーディネートが北欧インテリアの特徴といえます。
そのため、イエロー、ブルー、ピンク、動物柄などをポイントとして足してみることで北欧スタイルの子ども部屋としてまとまります。
さりげなく、ぬいぐるみを置いておくのもかわいらしいです。
壁紙を明るい色にするのに抵抗のある方は、カーテンやレースで柄・色ものを取り入れてみるのもおススメです。

おススメ 子供部屋カーテン

北欧カーテン×植物

冬が長い北欧だからこそ、家の中に植物を置き自然を楽しんでいます。
小さくてかわいらしい観葉植物から、背の高い存在感のある植物まで様々ありますが、
窓際などカーテンの付近に置くことも多いため、観葉植物と色合いが喧嘩しない相性の良いドレープカーテンやレースカーテンをご紹介いたします♩

大柄のカーテン×小さめ観葉植物

大柄のはっきりとしたデザインのカーテンは、北欧らしくて人気の柄です。
そんなカーテンをあしらったお部屋の観葉植物は、小さめのものを棚や窓際に置くのがおすすめです。
葉も小ぶりでかわいらしいものや細めの枝のような植物と相性が良いです。
カーテンが比較的色の淡いものや観葉植物と同系色の場合は、大き目の葉などでもバランスがとれるでしょう。
レースカーテンは、しっかりとした生地感のものよりも、薄手のボイル生地がおすすめです。
透け感と観葉植物がちょうどよくまとまります。

無地のカーテン×大きめ観葉植物

カーテンが無地の場合は、葉や枝が大きめの植物や強さがあるような観葉植物とも相性が良いでしょう。
カーテンは、分厚い生地よりは薄手のナチュラルな生地感が植物と馴染みます。リネンやコットンなどの素材を選ぶと雰囲気がまとまっておしゃれです。
生地のメンテナンスが大変だと感じる方は、ポリエステル製のリネンライクやコットンライクの生地もおすすめです♩

まとめ

今なお人気が高い北欧インテリアは、デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドなどの冬が長く暗い地域において家での生活を明るく、快適に過ごそうとする考えから培われた文化です。北欧スタイルでは、部屋の配色を構成するベースカラーはアースカラー、アソートカラーはベージュ・オークなどの木目調、アクセントカラーはブルー・グリーン・イエロー・ブラックなどで、はっきりとした色を1~2色ほど入れるとまとまります。ナチュラルやモダンなどのテイストに合わせて色の濃淡を変化させることでそれぞれに合った北欧インテリアに仕上がります。また、部屋の中で自然を楽しむことができる観葉植物も、長い冬を越す人々にとっては重要なインテリアです。カーテンの色・柄に合わせて葉や枝の大きさを決めるとバランスのとれた空間にまとまります。ぜひ北欧インテリアにチャレンジしてみてください♩

北欧風おススメカーテン

出典

デジタル大辞泉
キナリノ
シースクエア株式会社
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