出窓のカーテンってどうしてる?【出窓をおしゃれに、機能的に。】

出窓にどのようにカーテンを付けたら良いのだろう、どうやったら出窓をおしゃれにできるのだろう…。そうのようなお悩みを持っている方は意外と多いのではないでしょうか。
部屋の中を広く見せたり、外観をおしゃれにする出窓は、住宅街でも見かける頻度が多いです。
今回は、出窓のカーテンの測り方やコーディネートについてご紹介していきます。

出窓の種類

出窓とは、下記のように定義されています。
「建物の外側に張り出した窓。」「建築基準法の定義では、床面から高さ45センチメートル以上のところで張り出したものが出窓で床面積に算入しないが、それ以下では床面積の拡張とみなされ、出窓とはいわない。」
もともとは日本発祥ではなく、西洋の住宅建築として用いられており、現代においてもヨーロッパの住宅では根強い文化となっています。
また、ひとくちに出窓と言ってもいくつか種類が存在します。

①台形出窓(角型出窓)

張り出した窓の形状が台形もしくは角型になっている出窓。
外観で見ると、四角い箱状の窓がついているようなイメージです。洋風・和風どちらのテイストの住宅でも合わせられるデザインでスタンダードな出窓と言えるでしょう。

②三角出窓

三角形に張り出した出窓。比較的小さいスペースで造られることが多く、最低限のスペースでもつくることができるのが魅力です。

③多角型出窓(ボウウィンドウ)

円形の曲線状に張り出した出窓。デザイン性が高く、洋館などに取り入れられることが多いです。
ガラスの面積が4面~6面が一般的だと言われています。最低3面から製作が可能です。

④トップライト出窓

出窓の屋根部分にガラスをはめた窓。天窓の要領と同じで採光を確保しやすいのがメリットです。
他の出窓とも組み合わせができる窓です。

⑤ハーフ出窓

通常の出窓より張り出す奥行を少なくした出窓。キッチンの奥など、手が届きにくい場所で採用されやすく、デザイン性が高いです。張り出す奥行が少ない分、弓上出窓や三角出窓にはしづらいですが台形出窓やトップライト出窓との組み合わせは可能です。
狭い場所でちょっとした棚になるのも嬉しいですね。

出窓にカーテンを取り付けよう

出窓のカーテンは付け方や測り方が通常の窓とは少し異なります。
測り方や設置できるカーテンの種類とその特徴についてご紹介していきます。

出窓の測り方

□台形出窓

カーテンレールが設置済みの場合は、幅a、b、cを測ります。
(カーテンレールの止め金具の中心から測ります。)
レールがない場合は、W1、W2、W3、W0を測ります。
出窓の角度を計算するために、W0の採寸を慎重に行います。

□三角出窓

カーテンレールが設置済みの場合は、幅aとbを測ります。
レールがない場合は、W1W2W0を測ります。

□多角型出窓(ボウウィンドウ)

カーテンレールが設置済みの場合は、a、b、c、d、eを測ります。
レールがない場合は、W1~5、W0を測ります。
窓枠上に桟があり、奥行(D)が100~200㎜程度の場合はカーテンレールが出窓の両端に付けられないので注意が必要です。

出窓×カーテンの種類

□ドレープカーテン+レース

出窓の内側にカーブしたレールの設置があり、出窓の上にもう1本レールが取り付けてあるスタイルです。
出窓の最もスタンダードなスタイルかと思います。レースでしっかりと窓を覆うことができるので日中は光を取り入れながらも防寒、防暑が可能です。
観葉植物を置いて楽しむのも良いですね♩

外側のカーテンを遮光カーテンにすると、昼間でも光を遮ることができUVカットや夜勤の方の安眠にも繋がります。
ドレープカーテンを閉めた際は、通常の腰窓のような見た目になりますがレールが1本しか室内側に出ていないのでとてもすっきりとした印象になります。

□シェードカーテン+レース

フラットな生地が折りたたみながら上がっていくシェードは、横にカーテンがたまらないので出窓を広く見せることができます。
シェードを下した時には、生地がフラットになるので非常に見た目がすっきりとします。
さらに、カーテンように裾にひだの山谷ができないため、光漏れの防止や防寒対策が可能です。
写真のレースは、生地をふんだんに使用してつくるバルーンシェードというスタイルです。かわいらしいヨーロピアンなテイストになります。
基本的にはレースを少しあげて写真のようなかたちにして使用します。生地の量を多く使用して作製するため少しお値段が張るスタイルです。

□ブラインド

アルミのブラインドや木製のブラインドを設置することも可能です。出窓はよく日が入るので、ブラインドで調光できるのが便利ですね。
さらに、見た目も海外風でおしゃれな空間になります。特に木製のブラインドですと人気の高い北欧風のテイストにもなるのでおススメです♩

ブラインドを内側に設置する場合、写真Bのようにコの字状になっている出窓であればブラインドを1台設置するだけで完成しますが、三角出窓や多角型出窓のように角度が違う面のガラスが入っている場合は、その面ごとに設置が必要となります。
注意していただくのは、隣り合っているブラインドとの間にできる「隙間」です。
写真Aの白いブラインドのように、ブラインド上部のメカ部分を突き合わせて設置をします。
上部のメカ部分よりもブラインドのスラット(羽)は横幅が小さいため、そこに数センチの隙間があいてきます。

写真Aの場合のように、基本的には窓と窓の間の枠にちょうどブラインドの隙間がくるため、部屋の中が見えてしまうということはあまり考えられません。
しかしながら、少しでも光漏れを防ぎたい、できるだけ窓を覆いたいという場合には出窓の外側にブラインドを設置し、内側にはレースカーテンを設置することをおススメします。

写真A

写真B

□ロールスクリーン

ロールスクリーンも非常に見た目がすっきりとシンプルなスタイルです。基本的にロールスクリーンはレースがつかず、1枚の生地を上げ下げするものなので視線が気になる方もいらっしゃるかと思います。
写真のように室内側にドレープカーテンを設置すると視線はもちろん、部屋を暗くしたい際や寒さ対策が必要な時に重宝します。
注意点は、上記のブラインドと同じように隣り合うロールスクリーンとの間に隙間があいてしまうことです。

□カフェカーテン

ちょっとした目隠しにおススメなのがカフェカーテン。
突っ張り棒での設置なので、レールやメカとは違いビスを使用しません。壁面に穴を開けずに取り付けができますので賃貸でも安心です。
価格も他のものに比べるとお値打ちで、すぐに取り付けができるのが嬉しいですね♩
カフェカーテンは目隠しの役割が主なので、防寒や光漏れ、遮光の面では通常のカーテンの方が優れています。
キッチンや廊下など、比較的に小さい窓がおススメです!

出窓×部屋別コーディネート

部屋別におススメのカーテンとコーディネートをご紹介いたします。

□リビング・ダイニング

家族が集まるLDは、やはり採光が欲しいのでブラインドやレースカーテンの設置が最適です。
窓の外側からの視線がさほど気にならない場合や、見た目をすっきりとさせたい場合にはブラインドがおススメです♩
人気が高いのはやはりウッドブラインド。海外風のインテリアにはぴったりのブラインドです。色も豊富で様々なテイストに合わせることが可能です。

夜、ドレープカーテンを閉めたい場合や寒さ対策をしっかりとしたい方には、ドレープカーテン+レースカーテンが適しています。
レースカーテンは昼間もしっかり光を入れつつ、UVカットや遮熱などの効果もあるため非常に機能的です。
また、厚手生地のシェードも防寒や光漏れにはおススメのスタイルです。

□寝室

寝室は、遮光性や防寒・防暑が重要になってくると思いますので、カーテンやシェードのスタイルがおススメです。
安眠を重要視される方には、遮光の生地が最適です。シェードでも遮光の生地で製作が可能です。

□子ども部屋

お子様のお部屋は、カーテン又はロールスクリーンが人気です。
意外と遮光性を気にされる方は少ない傾向にあります。また、それほど部屋の広さをとっていないことも多いため、見た目がすっきりとするスタイルを選択する方もいらっしゃいます。木製ブラインドもデザインとしてはお子様のお部屋にマッチしてかわいらしいのですが、カーテンやロールスクリーンと比べると価格が高いこともあり他のスタイルを購入する方も多いです。

まとめ

出窓とは、床面から高さ45センチメートル以上のところで張り出した窓で、5種類程のかたちが存在します。カーテンを設置するためには通常の採寸方法とは多少異なりそれぞれ測り方があります。カーテンスタイルは、海外風やすっきりとした見た目がお好みの方は、ブラインドやロールスクリーンなどがおススメです。防寒・防暑や遮光性を求める場合は、カーテンやシェードのスタイルが適しています。出窓のかたちや大きさ、部屋によって付けるカーテンを選択することで見た目の美しさはもちろん、機能性の高い窓にすることができます。

おススメカーテン

出典

コトバンク
ガラスの生活救急車