カーテンとナチュラルインテリアのコーディネート術
目次
憧れのおしゃれなナチュラルインテリアに！
カーテンとお部屋のナチュラルコーディネート術を解説！
インテリアの定番であるナチュラルコーディネート。
カーテンを実際に選んでみると意外と難しく、自分の好きな色だけで選んでしまっていた、遮光などの機能のみを重視して選んだら暗い印象になってしまった、などと自分の思っていたのと違うイメージのインテリアになってしまうこともしばしば耳にします。
今回は、部屋全体をナチュラルコーディネートにすべく事例を参考に解説していきます。
ナチュラルインテリアとは
そもそもナチュラルインテリアとは、自然素材を活かした家具やファブリック製品でコーディネートをした「木のぬくもりを感じられるインテリア」です。
あまり奇抜な色や装飾は使用せず、淡い色味で統一したすっきりとした空間です。また、使用する家具も直線・曲線のみで造られているシンプルなものを取り入れています。
空間を構成する基本カラー
インテリアの基本として、部屋の中を構成するカラーは「70：25：5」と言われています。
最も面積を占めるのが「ベースカラー」と言われています。次に色が多いのが「アソートカラー」、最も小さい面積を占めるのが「アクセントカラー」です。
■ベースカラーとは、床・壁・天井など内装の基本となる色のことを指します。
■アソートカラーは、建具・カーテン・家具・ラグなど、インテリアの主役になる色です。
■アクセントカラーは、クッション・ソファカバー・オブジェなど部屋のテーマとなる色で、好みや季節によってチェンジすることも多い部分です。
ナチュラルインテリアを構成する基本カラーとは
■ベースカラーは、ホワイトやアイボリーなど明るめな色がベースとなります。木目調との相性が非常に良いです。
■アソートカラーは、建具や家具の場合明るめの木目調（例えば、メープルやチェリーなど）がおすすめです。
ラグやカーテンなどは明るめの淡い色が全体的に馴染みが良いでしょう。グリーンやブラウン系のアースカラーでも相性よくまとめられます。
■アクセントカラーは、グリーンや黄色だとアソートカラーの木目と相性が良く、ナチュラル感を感じられます。
黒でも◎。全体的に少し引き締まる感じがおしゃれです。
ナチュラルインテリアを引き立てる素材
家具・床
上記にもありますように、ナチュラルインテリアの素材は、木目調がメインとなってきます。
すっきりとした王道のナチュラルスタイルであれば、あまり節の入っていないデザインの木目調がおすすめです。
カフェや古民家のような雰囲気の空間であれば、少し節のある木目をアクセントにするのもおしゃれです。
カーテンやクッション等のファブリック
麻や綿などの天然素材や、見た目が天然素材とそっくりな「天然素材ライク」の生地が王道のナチュラルインテリアらしいファブリックです。
天然素材の生地は、1本1本の糸の大きさにも違いがあり自然で素朴な印象が素敵なカーテンになります。
天候や季節によって生地が伸び縮みするという特徴があります。そのため、生きている繊維と言われることもあります。繊細なため、お手入れはハウスクリーニングではなくクリーニング店への持ち込みになることがほとんどです。
対して、天然素材ライクのカーテンは素材はポリエステルで、見た目を天然素材へ近づけています。
そのため、風合いやさわり心地は多少異なりますが、見た目は麻やコットンのような雰囲気となります。また、ご家庭の洗濯機でのお洗濯が可能です。
色で選ぶ！ナチュラルインテリアのカーテンコーディネート
ホワイト・アイボリー系カーテンのコーディネート
こちらはベースカラーをホワイトでまとめています。カーテンもアイボリーにすると非常に統一感のある空間になります。
アソートカラーはブラウン、アクセントカラーはグリーンを入れています。とてもすっきりとしていて大人なナチュラルインテリアとなっています。
こちらは少しカジュアルなナチュラルスタイル。ベースカラーをホワイトでまとめ、アソートカラーでライトグレーをいれることでカジュアルダウンしています。アクセントカラーはブルーです。カーテンの縦のラインとラグにブルーを入れています。カジュアルさを演出していておしゃれです。
グリーン系カーテンのコーディネート
さわやかなナチュラルコーディネートです。ベースカラーはグレージュ、アソートカラーをグリーン、アクセントカラーに水色を入れています。カーテンに合わせてベットカバーもグリーン系にまとめていますが、ややスモーキーなグリーンでラグや床の色味に寄せています。
こちらもリーフをあしらったカーテンコーディネート。ベースカラーは木目ホワイト、アソートカラーはグリーン系、アクセントカラーは、イエローとかなりグリーン系統色が占めているナチュラルなスタイルです。アクセントカラーもごくわずかに抑えています。グリーンとさわやかなテイストがお好きの方におすすめです♩
ブルー系カーテンのコーディネート
こちらは、少しグレーが混ざったようなスモーキーなブルーです。全体的に白っぽいナチュラルな木調の中に、あっさりとした生地感のドレープカーテンをチョイスしています。カントリー系のナチュラルテイストです。スモーキーな色は、北欧テイストにも相性が良く、北欧ナチュラルにおすすめのカラーです。
こちらは、ブルーが多めに入っているさわやかなコーディネート。ベースカラーはブラウン、アソートカラーはブルー、アクセントカラーはグリーンです。自然に囲まれているような落ち着くインテリアです。また、ホワイトの水玉デザインのレースをフロントレーススタイルにしているのもおしゃれですね。
ブラウン系カーテンのコーディネート
こちらは、全体的に落ち着いた配色のコーディネート。ベースカラーはホワイト、アソートカラーはブラウン、アクセントカラーはダークよりのブルーです。色がブラウンでも、カーテンの生地があっさりしていて重厚感のない素材であればあまり重さを感じずナチュラルインテリアを楽しむことができます♩リネンやコットンのような素材も軽さがあります。
こちらは、濃いブラウンのカーテンで生地だけ見ると少し重く感じてしまいます。そういった場合は、《レースカーテンで軽さを出す》ことがおすすめです。
こちらの写真の場合、白地に刺繍のレースと合わせています。軽やかな生地に花の刺繍がほどこしてあり非常に自然を感じられるレースカーテンです。ドレープの重厚感をあまり感じさせな良いバランスのコーディネートとなっています。
テイストで選ぶ！ナチュラルインテリアのコーディネート
ナチュラルインテリアの中にも、ナチュラルモダン、北欧風…などのテイストがあります。
テイストごとにコーディネートをご紹介いたします。
ナチュラルモダン
こちらのカーテンは、光沢があり少し重厚感のある生地です。しかし、ベースカラーがホワイト、アソートカラーが木目調の明るいベージュと、すっきりしたナチュラルインテリアなのでハリのある生地でも違和感なくおしゃれにまとまっています。また、カーテン生地の光沢に合わせてゴールドの小物を持ってきている点も、モダンなインテリアを演出しています。
こちらはベージュでまとめたナチュラルモダンなスタイルです。カーテンのゆるやかなウェーブ柄は、モダンな雰囲気を持ち合わせています。また、家具の明るすぎない落ち着いた木目調が全体的なトーンをまとめていて、統一感があります。
北欧ナチュラル
大柄でビビットカラーなカーテンが北欧らしい印象のインテリアです。床やラグなどの色はベージュで落ち着いたテイストですが、そこに幾何学模様や大柄のデザイン、ビビットカラーがくることで一気に北欧らしいインテリアになります。
こちらは白と明るい色の木目調を基調としたシンプルなナチュラルインテリア。アクセントカラーにブラックやグレーを入れており、メリハリのあるスタイルです。シャープな印象の中にも、木のあたたかみを感じる北欧ナチュラルなテイストです。アクセントカラーにブラックを入れることで、空間が引き締まりスタイリッシュな印象となります。
フレンチナチュラル
カフェ風のかわいらしい雰囲気を持つフレンチナチュラルスタイル。木目調がメインのあたたかみのあるインテリアです。あまり奇抜な色は使用せず、マイルドな色使いが特徴です。ですので、カーテンも柄や色が派手すぎない生地がおすすめです。
こちらはベースカラーがホワイト、アソートカラーが白っぽいベージュのカフェ風スタイルです。取っ手部分やカーテンレールに黒を使っており、さりげないアクセントがおしゃれです。カーテンは、床の色と同系色の馴染みが良いベージュカーテン。艶やハリのある生地ではなく、ナチュラルな素材感が分かるものがおすすめです。
こちらは海外風のフレンチナチュラルなお部屋の一角。ヘリンボーンの木目の床がおしゃれですね。カーテンはドレープ・レースともに白い生地を使用しており、ナチュラルな印象となっています。カーテンレールの左右のキャップはデザインがついており、フレンチテイストな雰囲気を演出しています。
まとめ
基本のナチュラルインテリアの配色は、ベースカラーはホワイトやアイボリーの明るい色、アソートカラーは、メープルやチェリーなどの明るめの木目調がおすすめです。アクセントカラーは自然を感じられるグリーンやイエローが相性抜群。カーテンなどのファブリック素材は、綿や麻などの天然素材に近い風合いがナチュラルテイストを引き立てます。カーテンが遮光や色の濃いドレープの場合はレースを軽い素材やデザインのものにすることでバランスの取れたインテリアになります。カーテンは、部屋の中でも意外と大きな面積を占めます。部屋の配色を知り、それに合わせたカーテン選びをしてみてください♩
出典
ひかリノベ
一般社団法人日本インテリア協会
キナリノ
シースクエア株式会社
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