ジャパンディインテリアって?
どうやって作るの?

最近よく見聞きする「ジャパンディ」インテリア。
ジャパンディって聞いたことあるけどなに?
なんとなくインテリアのイメージはできるけど、どうやって作ったらいいのか分からない!など、疑問が多いインテリアなのではないでしょうか。
今回は、そんな人気急上昇中のジャパンディインテリアの意味や由来、お部屋の作り方などをご紹介いたします!

ジャパンディとは

ジャパンディ(Japandi)とは、「ジャパニーズ」と北欧の要素を意味する「スカンディナヴィアン:Scandinavian」を組み合わせた造語のことです。
お寺のような日本ならではの静けさと、北欧のシンプルでハイセンスなデザインが融合された日・北欧折衷のインテリアです。

和モダンや北欧モダンは、日本人が作ったインテリアのコンセプトですが、ジャパンディは主にヨーロッパ発祥のため、日本の和と多少異なっていたり海外の要素が多めだったりする場合もあります。

ジャパンディを作る “カラー”

基本のカラーバランス

まず、インテリアの基本として部屋の中を構成するカラーは「70:25:5」と言われています。
最も面積を占めるのが「ベースカラー」と言われており、次に色が多いのが「アソートカラー」、最も小さい面積を占めるのが「アクセントカラー」です。

ベースカラーとは、床・壁・天井など内装の基本となる色のことを指します。
アソートカラーは、建具・カーテン・家具・ラグなど、インテリアの主役になる色です。
アクセントカラーは、クッション・ソファカバー・オブジェなど部屋のテーマとなる色で、好みや季節によってチェンジすることも多い部分です。

ジャパンディインテリアのカラー

ジャパンディテイストをつくるカラーは、「ニュートラルカラー」「自然界にある色」です。
例えば、ニュートラルカラーはアイボリー、ベージュ、グレー、白などの無彩色やそれに近いくすみカラーなど。
自然界にある色は、グリーンやブラウン、ブルーなどが挙げられます。
△赤やゴールドなどの華やかな色はバランスが悪くなるので控えましょう。

ジャパンディを作る “素材”

ジャパンディインテリアを作るにあたって「素材感」も重要になってきます。
人工的なものよりも、自然素材中心がよりジャパンディスタイルにフィットします。

床・壁

床は無垢材や畳など、壁は珪藻土や漆喰がおすすめです。
床、壁が自然なコントラストになり非常に相性が良いでしょう。
部屋全体が自然なニュートラルカラーに包まれ、おしゃれな空間になります。
畳コーナーには、洋風の家具を取り入れたり、ラグを敷いたりして北欧の要素を取り入れるのも◎。

家具

家具は、木製であたたかみのあるものがおすすめ。
フォルムは、線が細く曲線があるものだと北欧のデザインらしさが出てきます。

例えばこちらのダイニングチェア。背もたれが湾曲していて、細いブラックのラインがスタイリッシュな印象です。テーブルは木製であたたかみを感じられますが、食器や花瓶にアクセントカラーとなるブラックを入れており、モダンな雰囲気を演出しています。全体的にニュートラルカラーでまとまっている統一感のあるダイニングです。

カーテン

カーテンは、リネンやコットンなどの素材が良いでしょう。自然な色合いが特徴であたたかみのある印象の部屋になります。
近年流行している縦型ブラインドやロールスクリーンなどのメカものはクールな印象を受け、
どちらかというとモダンに近い要素があるため一般的な「カーテン生地」がおすすめです。

日本と北欧 どうやって取り入れる?

バランス

ジャパンディインテリアのバランスは、和:北欧=3:7が理想と言われています。
前述のとおり、主に北欧で発祥したインテリアであるため、海外要素が多めになります。
あまりにも和の要素が強いと、和モダンに近いインテリアとなりますので気を付けましょう。

シンプル

ジャパンディにおいて、「シンプル」という言葉は非常に重要で、空間に華美な装飾をしないことや、
色を使いすぎないなど、遊びの部分をあえて省いたインテリアになります。
これは、日本における「侘び寂び」と似たような感覚です。
「侘び」とは、物事を悲観的に見るのではなく、現状を受け入れて楽しもうという気持ちを表現したもの。
「寂び」とは、古風なものや静けさなどに趣を感じることです。


例えば、「収納」。
収納を工夫して、ものを見せないようにしましょう。
できるだけ部屋には物を置かず、余白を作ることで侘び寂びを感じられる空間となります。
さらに、統一された色・素材のお部屋が出来上がります。

照明

照明は、「和」の要素も「北欧」の要素も取り入れやすく、インテリアに馴染みやすい部分です。
「和」を取り入れたい場合は和紙を使った照明がおすすめです。和紙を入れることで一気に和の雰囲気に近づきます。
「北欧」の要素を取り入れたい場合は、デザイン性の高い照明が良いでしょう。
例えば、曲線や幾何学模様のような要素が増えると北欧風のインテリアに近づきます。


“部屋別”ジャパンディスタイルに合うカーテンをつけてみよう!

リビング・ダイニング

リビング・ダイニングは、白やアイボリー系の明るめがおすすめです。
部屋全体が明るく見え、解放感が演出できます。

こちらの写真は、白のカーテンをあえて高い位置に設置し、窓を大きく見せています。
また、木目調の床やテーブルに白いレースカーテンの素材感がマッチしていてさわやかなインテリアとなっています。
椅子の座面や花瓶も白で統一されている点もおしゃれにまとまっています。

こちらは、生成りのような素材感のカーテンです。自然素材ならではの色味が特徴的でやさしい雰囲気を持ち合わせています。
全体的にアイボリー・ベージュで統一したカラーの中に、ブラックのアクセントカラーが引き立つクールな印象のジャパンディインテリアです。

寝室

寝室は落ち着いた空間にしたいという方には、カーテンも少しトーンダウンしたグレー寄りがおすすめ。
ただ、素材感はリネンなどの天然素材またはそれに近いような見た目だとバランスが取れたインテリアに。
照明やラグなどでラタン(籐)のような素材を入れるとモダンになりすぎないのでおすすめです。

こちらはベージュの色味をベースにしたインテリア。明るめのニュートラルカラーでまとめておりトレンド感のある空間です。
カーテンの素材は、マットで少し厚みがあるようなカーテンです。
寝室に遮光カーテンを付けたいという方は、グレー系だと重く感じてしまうので白・アイボリー系の明るめのカーテンがおすすめです。

こども部屋

写真のお部屋は白、グレーの2色のニュートラルカラーでまとめた落ち着きのあるこども部屋。収納、照明、カーテンなどほとんどをホワイトでまとめて、グレーのアクセントカラーと床を目立たせています。カーテンは、真っ白のレースで透け感の高いものをチョイス。きれいめのレースで大人っぽい子供部屋と雰囲気がマッチしています◎

こちらはベージュ、ペールピーチ、ホワイトの3色のニュートラルカラーでまとめたお部屋。かわいらしい配色で癒されるインテリア。カーテンは、白のリネンのドレープカーテンです。リネンらしい天然素材の風合いがやさしい色合いのお部屋にぴったり。また、取り付け方も天井から床まで丈のあるカーテンで生地の存在感を出しています。

おすすめ!ジャパンディインテリアに合うカーテン

まとめ

ジャパンディインテリアとは、ジャパニーズとスカンディナヴィアンを組み合わせた造語で、主にヨーロッパから発祥したと言われています。ジャパンディを作るカラーは、ホワイト、グレーなどの「ニュートラルカラー」と、ブラウンやグリーンなどの「自然界に存在する色」です。3色ほどの色合いでまとめると統一感のある空間になります。さらに、ジャパンディを作る素材は自然素材のものが最もフィットします。家具は木製、ファブリック製品はリネンやコットンなどがおすすめです。また、取り入れる日本と北欧のインテリアのバランスは3:7がベストと言われています。比較的取り入れやすい照明や、日本の侘び寂びを表現することのできる収納部分を工夫してみるとジャパンディインテリアに近づくでしょう。ぜひジャパンディインテリアを取り入れて、おしゃれな空間を目指しましょう♪

出典

時事通信社
カヴァースジャパン株式会社
RECRUIT
小学館