人気の北欧インテリアに!
カーテンとお部屋の北欧コーディネート術を解説!

以前からよく耳にする「北欧インテリア」というワードですが、現在も人気の衰えることを知らない「北欧」ブーム。
北欧のファブリック製品といえば、マリメッコを想像する方が多いのではないでしょうか。
大胆な柄にビビットカラーなどのコントラストのはっきりとした生地は北欧らしいインテリアといえるでしょう。
しかし、北欧のファブリックには、上記のような柄だけでなく様々な特徴があります。
そんな北欧カーテンとお部屋のコーディネート術についてご紹介していきます。

北欧インテリアとは?

北欧インテリアは、ヨーロッパの北部地方にあるデンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドの主に5か国から発祥したインテリアのことです。北欧の人々は、日照時間が短く極寒の長い冬を過ごします。そうなると必然的に家の中で過ごす時間が増えます。その家の中で過ごす長い時間を「いかに明るく、楽しくするか」を考えることで北欧のデザインは発展してきました。中でもファブリックは自然素材のものや自然がモチーフなものが多く、あたたかみがあり部屋の中に彩りを与えるものとして取り入れられています。

基本のカラーバランス

インテリアの基本として、部屋の中を構成するカラーは「70:25:5」と言われています。
最も面積を占めるのが「ベースカラー」と言われており、次に色が多いのが「アソートカラー」、最も小さい面積を占めるのが「アクセントカラー」です。

■ベースカラーとは、床・壁・天井など内装の基本となる色のことを指します。
■アソートカラーは、建具・カーテン・家具・ラグなど、インテリアの主役になる色です。
■アクセントカラーは、クッション・ソファカバー・オブジェなど部屋のテーマとなる色で、好みや季節によってチェンジすることも多い部分です。

北欧インテリアのカラーバランスとは

北欧インテリアでのベースカラーは「アースカラー」です。
例えば、ホワイト、ベージュ、グレー、ブルー、グリーンなどです。
ブルー、グリーンは原色ではなく、グレーがかったスモーキーな感じを選ぶとよりフィットします。

アソートカラーは北欧インテリアの場合、アイボリーやベージュなどで、木目調がポピュラーです。ナチュラルな木の感じが建具や家具にはしっくりきます。
家具や一部の壁紙には、ピンクやブルーなどの色を入れてもおしゃれです。

アクセントカラーは、ブルー・グリーン・イエロー・ブラックなどをポイントとして入れるとあか抜けた空間になります。
アクセントカラーは1~2色くらいを目安にすると良いでしょう。
入れる場合と入れない場合がありますが、入れることでおしゃれ感や明るさがアップします♩

写真のインテリアは、ベースカラーがホワイト、アソートカラーはグレー、アクセントカラーにはメリハリのあるブラックを入れています。少しアクセントカラーが多めのインテリアとなっています。

北欧カーテンの柄と色

北欧カーテンの柄・色の特徴をご紹介致します。

自然がモチーフ

「森と湖の国」と言われる北欧のファブリックでは、柄は自然がモチーフとなっているものが多くあります。
例えば、北欧の植物や湖、季節の移り変わりなどを模したデザインです。北欧は、実は四季がはっきりしていて自然が美しい国です。
その豊かな自然をファブリックのデザインに起こしています。

幾何学模様

幾何学模様は、直線、三角形などシンプルな図形でデザインされた模様のことでこちらも北欧を象徴するデザインです。
必要最低限のデザイン要素だけを残しシンプルなテイストになっています。家具や照明においても北欧の人々はシンプルで機能的なものを好む傾向にあるそうです。カーテンもシンプルかつ機能的なものは、長期的に愛用しやすいですね。
幾何学模様でも先が丸みをおびたものは優しい印象になります。お部屋の好みに合わせて幾何学模様のカタチをチョイスするのがおススメです。

暖色系

赤やオレンジ、イエロー、ピンクなどパステルカラーというよりはビビットな強めのカラーが定番色です。
元気いっぱいなカラーは、お部屋を一気に明るくしてくれます。
リビングや子供部屋は思いきり明るいカーテンで過ごすのも素敵です♩

寒色系

グレーや青色のカーテンも北欧インテリアを際立たせてくれます。
ブルーはかわいすぎないさわやかな北欧インテリアに。観葉植物などのグリーンが良く合うでしょう。グレーは、ナチュラルモダンなテイストに合い、どちらかというとクールな印象になります。アクセントカラーにイエローやブルーをもってきても非常に相性が良くすっきりとまとまるでしょう◎

さらに、白いカーテンも北欧インテリアの定番として挙げられます。
北欧では光を多く取り入れられるよう、白を多く使ったインテリアが多いです。無地のカーテンもすっきりとシンプルで良いでしょう。
アクセントカラーとして何色をもってきても良いというオールマイティーさが人気の理由でもあります。

アースカラー

寒色系の仲間ですが、こちらは淡いベージュや薄めのグレー、さらに今のトレンドのペールブルーなどの色を指します。
主にカーテンでも面積の大きいベースとなるような場所に使うと北欧の雰囲気に近づきます。
北欧の人々は、木造の住宅に住んでいることが多く、ぬくもりを感じられる木製の家具を採用することも多いそうです。木の色と馴染みが良いアースカラーは北欧スタイルとの相性はばっちりです。

“北欧風”カーテンとは

デザイン

北欧風カーテンは、日本のデザイナーさんが北欧の自然な草花、シンプルな模様をいかしてデザインを施し製作しているカーテンのことを指します。

機能性

本場にはない遮光性、形態安定加工などの機能性を付けることができます。レースカーテンにももちろん遮熱やUVカットなどの機能がついているものがあります。日本の家屋や日本の夏の暑さ、寒さに対応できるカーテンとして日本で愛されています。

色で選ぶ!北欧インテリアのカーテンコーディネート

アイボリー・ホワイト

白やグレーの淡い色にまとめられた空間に、アイボリー系のカーテンがかかると優しい印象となります。また、空間も広く感じやすいので畳数の狭いお部屋にもおすすめのコーディネートです。クッションでイエローのアクセントカラーを入れており、ウッド調と相性の良いおしゃれな部屋となっています。

こちらの写真は白がベースでアソートカラーはグレー、アクセントカラーはブラックのクールなテイストの北欧スタイル。しかし、家具や床は木目調でまとめており、あたたかみあるバランスがとれた空間です。グリーンが多くある点も自然を感じられて素敵なインテリアです。

ビビットカラー

元気が出るようなカラーのカーテンは、それだけでインテリアのメインになります。こちらは、ホワイトのベースカラーに、紺色のアソートカラーを配色しています。紺色はイエローの補色ですので、カーテンが映えるコントラストを意識したインテリアとなっています。アクセントカラーはブラックを入れています。

こちらは植物をデザインした北欧風カーテン。一見、合わせにくそうな色使いと思われる方も多いかもしれませんが、写真のようにベースカラーがホワイト、アソートカラーがホワイト系の木目調などのあまり主張のない色合いと相性が良いです。ぱっと華やかな北欧インテリアにしたい方におすすめです。

グレー

比較的やわらかい印象となるグレーのカーテン。木のナチュラル感とも非常に相性が良く落ち着いた雰囲気になります。アソートカラーのブラウンとも色合いが素敵なインテリアです。

こちらはすっきりとした北欧インテリア。ベースカラーはホワイトでまとめており、アソートカラーは明るめのグレーです。アクセントカラーは、黒です。カーテンとラグを淡いグレーで合わせておりすっきりと広く見えるインテリアです。また全体的に淡い色でまとめられたさわやかな空間となっています。

テイストで選ぶ!北欧インテリアのカーテンコーディネート

北欧ナチュラル

こちらは植物と明るめの木目調でさわやかな印象の北欧ナチュラルテイスト。カーテンもリネンのような自然素材の生地感でナチュラルさを演出しています。レースは植物の刺繍が施されており、自然を感じられる北欧らしさがあります。

ホワイト・グリーン・グレーで作られた北欧ナチュラルな空間。部屋を仕切る間仕切りとして使われているのがロールスクリーンです。グレーのロールスクリーンでポップな印象を落ち着かせているバランスのとれたインテリアとなっています。

北欧モダン

こちらはベースをホワイト、アソートカラーをブラウン、アクセントカラーをブラックにしています。カーテンはベースに合わせてホワイトをチョイスしていますが、カーテンレールは黒でアクセントとしています。メリハリのある落ち着いた大人のインテリアとなっています。

こちらはベースカラーがホワイト、アソートカラーが明るめの木目調、アクセントカラーがダーグよりのグレーです。ややアクセントカラーが多めのクールな印象の北欧モダンインテリア。カーテンや壁紙をグレーにすることで一気に落ち着いたモダンな雰囲気になります。床や家具でナチュラル感のある素材を使うことであたたかみをプラスしています。

北欧ヴィンテージ

チークやウォールナット色の木調が特徴のインテリア。ソファやダイニングチェアはファブリック製品となっておりナチュラル感がプラスされ北欧らしいあたたかみのあるインテリアとなっています。カーテンは、ソファやチェアの生地のように軽めな素材がおすすめです。リネンや綿のような自然素材もしくは、リネンライクの生地です。全体的に素材の統一感が出ます。色はベージュ系や、ソファと合わせてネイビーでも◎。大人の北欧ヴィンテージスタイルとなります。

まとめ

北欧インテリアとはヨーロッパの北部地方にあるデンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・アイスランドの主に5か国から発祥したインテリアのことです。北欧の自然を模したり幾何学模様のシンプルな形をデザインしたりしたファブリック製品が多く、部屋の中に彩りを与えるものとして取り入れられています。ファブリック製品の素材は、自然素材やそれに近いものが暖かみがありおすすめです。お部屋の中を構成する色合いの「70:25:5」を意識して、「アースカラー」を取り入れてみてください。北欧らしいインテリアの空間が広がります♪

出典

キナリノ
シースクエア株式会社
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